監査法人で言われて驚いたこと
ずいぶんと更新が滞っていたので、今回はウォーミングアップを兼ねて短めの文章を書いていきます。
僕はこれまで「大企業」「ベンチャー」という経験を経てから監査法人に転職したのですが、監査法人に入って最も驚いたことの一つが「下っ端の方が業務や新しい知識に詳しいのは当たり前」ということを上司に言われたことです。まぁ彼の真意は別のところにあるのですが。
これを言われるまでには様々なことがあったのですが、簡単に要約すると僕が必死こいて勉強してきた分野に何も知らない上司がやってきて、全て自分で業務をこなすようになったときのことです。上司があまりにも使えなかった(クライアントとの会議にも僕しか呼ばれない等)にも関わらず上司が担当分野のキャッチアップに全力を出しているようには見えなかったため、上司の上司、つまりプロジェクトのトップに相談した際に冒頭の一言を言われました。
上司の発言はこんなかんじでした。「君の言いたいことは分かる。でも、下にいる人間が業務や知識が一番知っているのは当たり前という認識でいたほうが良い。おれは自分が担当分野を一番知っていて、自分一人で全部やってやろうという気持ちで働いてきたし、今も自分が一番詳しいよ。というか、君も昇進したいなら自分が一番詳しいのが当たり前という認識でいたほうが良い」
相談したときに「まぁ君頑張ってるもんなぁ。〇〇さん(使えない上司)には軽く言っておくよ」的な発言が聞けると思っていた僕は、むしろ軽い説教みたいなものをくらってひっくり返りそうになりました。
ですが、今となってはトップの言いたいことも非常にわかります。やはり監査法人でもりもり出世しているのは、他人より秀でている人たちだからです。むしろ、使えなくても時間さえかければ使えない上司(念のためですが、今はこの上司のもとではありません)の職階まで昇進できるという事実に感謝するべきなのかもしれません。自分が失敗しても時間さえかければじわじわ昇進していくということですから。
久しぶりすぎて書きたいことがブレブレになってきましたが、やはり監査法人で生き残るためには自分の担当分野は自分が一番詳しいんだという気概を持って業務に励むのが良さそうです。最近の僕の勤務スタイルはその道から外れつつある気がするので、もう一度引き締めて頑張りたいと思います。