今回は、USCPAに全科目合格したい人に向けて、具体的にどのような体制を整えるのかについて書いていきます。正直、今回書く具体的な行動にまで踏み切るのはかなりの勇気が必要となると思います。ですが、一度踏み出してみると、その分効果は絶大だと確信しています。僕は今回の内容のような生活を1年続けて、USCPAに全科目合格できました。貴重な20代の1年間を費やしたのは事実ですが、その分、あの期間はめちゃくちゃ充実していましたし、USCPA合格前までの自分の人生からは考えられないほどの恩恵を受けることができたとも信じています。では、さっそく内容に移っていきましょう。

精神編

USCPA合格への体制整備として、まずは精神を鍛えるところから入っていきましょう。「おいおい、いきなり精神論かよ・・・」という声が聞こえてきそうですね。ただ、精神論というのは馬鹿にされがちですが、やはり資格試験という一定の努力を求められる目標に向かうときに、最後の支えとなるものだと個人的には考えています。以下の手法が僕が試した中で最も簡単かつ効果があったものなので、ぜひ取り入れてみてください。

玄関に「USCPAに絶対合格」と書いた紙を貼る

A4のコピー用紙を用意して、堂々と「USCPA合格」といった内容を書きます。この「堂々と」というところが重要で、小さな文字でこっそり書いてもインパクトに欠けます。実際にやってみるとわかりますが、何故か書いているだけなのに恥ずかしい気持ちになります。それをセロハンテープ等で玄関の扉(もちろん内側)に貼り付けます。毎日出かける前に必ず目に入る箇所に貼り付けてください。これをすることにより、毎日家から出かける前に自分がやるべきことと向き合うことになり、気が引き締まります。

僕がこの施策を実施したのは社会人になった後の会社の寮だったのですが、社員寮なので自分の部屋にも同期が頻繁に出入りすることになるわけです。もちろん、多数の同期に「何やってんだお前www」と笑われることになったのですが、唯一僕が尊敬していた同期だけはこの紙をみて「お前、わかってるね」と馬鹿にすることなくうなずいていました。わかる人にはわかる、というわけです。ちなみに僕が貼り付けたのは会社で印刷失敗したA4用紙の裏に「USCPA絶対合格」と書いたものでした。文字が汚くて何回か書き直したのは内緒です。

PCのログインパスワードの中に「uscpa」を含める

こちらは意外にやっている人が少ないと思いますが、会社や個人用のPCのログインパスワードを「uscpa」や「passuscpa」といったポジティブな単語を入れたものに変更するのがおすすめです。これも玄関に貼り付ける紙と同様に、自分がパソコンにログインするたびに「uscpa」というものを無意識に刷り込むことが出来て、かつ「合格するぞ」と意気込むことが出来ます。このPCにログインするたびにUSCPAのことを絶対に考えるという習慣は地味に大きく、常に思考のどこかに意識させるという効果は侮れないものになります。塵も積もれば山となるというわけですね。

僕は今でも興味がある分野や目指すものについてPCのログインパスワードに含めるようにしています。こうすることで強制的に意識を目標に向かわせることが出来るので、この手法を考えて本当に良かったと思っています。ただ、家のPCは顔認証でログインするようになってしまったので、この方法は使えなくなってしまいました。

このように、精神論では直接勉強につながることはないのですが、取り込むことによってコツコツと継続的に合格まで自分を鼓舞し続けることが出来るようになります。このわずかな精神的な差が、退勤時間を早めたり、他の誘いを断ったりして、毎日の勉強時間に効いてくるのです。紙を貼るのもパスワードを変更するのも一瞬です。合格のために出来ることは何でもやるという意気込みで、ぜひ試してみてください。

時間確保編

USCPAに合格出来る人に共通すること、それは勉強時間をしっかりと確保しているということです。言い換えると、生活の仕組みが勉強時間を確保できる体制になっているということです。僕のような凡人がUSCPAに合格するためには、勉強時間を確保するためにある程度の犠牲を払う必要がありました。今回はその中でも、効果が高かった時間確保の方法について書いていきます。

スマホからゲームを削除

これに関しては、僕は勉強していた時期にやっていなかったのですが、USCPAに合格したい人はまずスマホにあるゲームを全部削除しましょう。スマホゲームは「常に手元にあり、つい開いてしまう」というプロがどのように人間の隙間時間に入り込むかを考えつくした作りになっているので、一般的な人間がこれらに抗うことはほぼ不可能です。これに対抗するためには究極手段である「削除」が最も理にかなっています。むしろここれしか対応手段は無いと言っても過言ではありません。とにかくまずは削除しましょう。これまでゲームで積み上げたものなんて、これから専門性を持って積み上げていく人生には不要です。ちなみに僕はドラクエウォークをやってます。ARの勉強です。

テレビを捨てる

これに関しては多数の人が言っており、このサイトでも何度か書いているので今更いうことではないと思いますが、テレビは捨てましょう。僕自身テレビを捨ててから10年以上たっていると思いますが、困ったことは1度も無いです。特に帰宅後になんとなくテレビをつけてしまう人や、テレビの音が無いとなんとなく落ち着かないという人は、自分が重症だと理解するところから始めてください。USCPA勉強期間中に部屋に流れる音は、紙にペンで書き込む音と、USCPA講義の先生の声、そしてモチベーションを高めるBGMや音楽だけで十分です。ちなみにUSCPA合格後のダラダラと何もしていない期間に、勉強当時に聞いていた音楽を聴くと良い感じに当時の頑張っていた自分から「お前は今何やってんの?」と追い詰められる気分になれるのでおすすめです。

パソコンからUSCPA関係以外を削除

これはネットサーフィンが趣味の人に向けてなのですが、ついPCでいろいろとみてしまう癖がついている人はまずブックマークしているサイトを全て削除しましょう。そしてUSCPA関連(予備校とかNASBAとかAICPAなど)のみ残しておき、まずはそれらに簡単にアクセスできるような体制を整えます。これに付随して、Netflixなどの動画サブスクリプションも解約しましょう。僕が勉強していた当時はこういった動画配信サービスがなかったのですが、急速に普及しています。皆さんもつい動画を見続けてしまうことがあるのではないでしょうか。USCPA合格まではこういった定額動画配信サービスは物理的に解約し、自分から見れないようにしてしまいましょう。大丈夫です。合格したら見る時間は山ほどあります。

仕事編

最後に、USCPA合格を目指すにあたって、仕事関連で出来ることについて書いていきます。とは言っても仕事に関しては書くことがひとつしかありません。では、見ていきましょう。

残業は一切しない

USCPAを合格した後に今いる会社から転職することを考えている場合、いなくなる会社に何の忠誠心も見せる必要はありません。終業時間が来ると即時に帰宅準備を済ませ、さっさと帰りましょう。最初のうちは周囲の目が気になって仕方ないかもしれませんが、全科目合格後にあっさり転職して、それ以降二度と会うことはないので大丈夫です。また、終業時間内にきっちり仕事をしていれば残業せずに帰るのに何一つためらう必要はありません。

僕もUSCPAを勉強していた時期はしっかりと定時で帰宅していました。決算期でめちゃくちゃ忙しい時はさすがに残業していましたが、何よりも優先しているのはUSCPAの勉強時間でした。そして、1年で全科目合格した後に、さっさと転職して次の会社に移りました。それ以降、最初にいた会社の人間と誰一人として出会っていないので問題ありません。今思うと決算期だろうととにかく早く帰っていても良かったのかもしれません。

以上で、USCPAの合格に向けた体制整備について、精神編、時間確保編、仕事編に分けて書いてきました。上記に書いた内容を実践してみることで、USCPAに意識が向き、勉強時間が確保できると思います。そして、モチベーションと勉強時間を維持することがUSCPA合格に直結すると僕は信じています。