USCPAの勉強を行うにあたって、仕事で忙しい社会人にとって、勉強時間を作り出すのは簡単なことではありません。今回は、まとまった勉強時間を確保することが難しい人のために、僕がUSCPA受験生時代にどのように勉強時間を確保していたのかについて書いていきたいと思います。

仕事と勉強の両立

USCPAに関わらず、何かしらの勉強を行っている社会人は「時間が足りなくて仕事と勉強が両立出来ない。」という悩みを持つのではないでしょうか。一定以上の難易度である資格試験に対しては、ある程度のまとまった勉強時間を確保できなければ、合格まで持っていくのは相当な時間を要します。しかし社会人にはその時間が少ない。そこで、仕事をしつつ勉強時間を確保する必要が出てきます。では、どのように勉強時間を確保すればよいのでしょうか。

明確なイメージを持つ

時間捻出の方法と言いながら、いきなり精神論のようなことを言ってしまい恐縮ですが、まず大前提として「自分は絶対に合格できる」という強いイメージを持つことが大切です。根拠が有る無しに関わらず「自分は合格できる人間である」という強い気持ちを持つことで、勉強時間を捻出するための下地が整います。合格するというイメージを持つことにより、甘えを切り捨てることができます。有限な時間の中で時間配分を最大限に有効活用したとしても、僕を含めた凡人にできることは割と限られます。最初の段階で必ず合格するという自信を持ち、合格に不必要なものはバッサリと切り捨てましょう。では、具体的にどのように時間を捻出するかについてみていきます。

時間の捻出方法について

時間を捻出する方法は、大きく分けて以下の2種類があります。

  • 既存の行動の何かをやめて、時間を捻出する
  • 既存の行動と並行して、時間を捻出する

これらについて、僕がどのように時間を捻出したのかについての具体な行動を見ていきます。極端な意見に見えるかもしれませんが、自分で試して効果的だったものを厳選して記載いるので、可能なものを自分の生活に取り込んでみてください。

既存の行動をやめる

まずは、既存の行動をやめて時間を捻出する方法について書いていきたいと思います。

残業をやめる

こちらは資格を取った後に、転職を考えている人に向けたものになります。今所属している会社での残業を全てやめます。残業をやめて、さっさと帰って勉強します。僕は勉強していた時代に所属していた会社では残業しませんでした(今の会社では残業してます)。確か定時が17時半くらいだったと思うのですが、遅くとも18時には会社を出て颯爽と帰っていました。理由は簡単で、USCPAにどうしても合格したかったからです。そして、合格後には転職することを既に決めていたからです。いずれ去る会社のために残業するよりは、将来の自分のスキルのために早く帰って勉強することを習慣にしていました。しかし、業務において連結決算の作業などUSCPAの受験科目に関連する仕事が発生すると、USCPAの勉強に応用できるため、残業することになっても、気にせずに実務に触れて知識を固めていました。しかし、この方法は今の会社に残りながら出世を目指す人にはおすすめできません。僕は「絶対に辞める」という明確な意思を持って勉強していましたので、さっさと帰宅して勉強することが可能でした。

テレビを捨てる

家に帰ってから、ついテレビを見てしまう人は、騙されたと思って一回捨ててみましょう。僕はテレビを捨ててから10年以上たっていますが、全く困ったことはありません。むしろ勉強時間が多く確保できて非常に助かっています。あなたの人生は、テレビ局の人が作ったくだらないコンテンツより、もっと楽しいものであるべきです。そんな自分の時間を無駄に消費してしまうものは捨ててしまって、自分の人生の時間をフルに楽しみましょう。テレビが大好きなので捨てたくないという人は、せめてUSCPAに合格するまで捨ててみてはどうでしょうか。合格すれば捨てたテレビより少し良いテレビを自分への合格のご褒美として購入するのです。一度捨ててみると、テレビが無くても全然困らない自分がいることに気が付くと思います。

スマホゲームを削除する

こちらもテレビと同じです。スマホのゲームよりあなたの人生は楽しいものであるはずです。スマホゲームは無料で楽しめることもできますが、無料とは言え、そのゲームに費やしている時間は有限であり、お金より貴重な「時間」を浪費していることに気がつくべきです。どうしてもスマホの画面で何かを操作したいという人は、ゲームを消して問題集のアプリなどをダウンロードしましょう。USCPAに関して言うと、僕のおすすめはWileyのアプリの問題集です。これをスキマ時間に解きましょう。消してしまったスマホゲームは、合格後にまだやりたかったら、再度ダウンロードしてデータ連携して楽しめば良いのです。

会社の近くに住む

これが出来ればかなり強いです。僕は通勤時間は人生で最も無駄な時間のひとつだと思っています。仮に1日1時間かけて会社に出社している人は、出社と帰宅で2時間も消費していることになります。この通勤時間を片道10分にすると、毎日往復で100分の勉強時間を手に入れることができます。極力会社の近くに住みましょう。通勤の疲れもなくなり、一石二鳥以上の効果に驚きますよ。出来れば、家の玄関から会社まで30分以内の場所だとベストです。

以上が、既存の行動の何かをやめて時間を作る方法になります。これ以外にも、普段行っている行動を素早く行って時間を捻出するという方法もあります。自分の生活を振り返って、何かやめられる行動がないか確認してみてください。次に、既存の行動と並行して勉強する方法を書いていきます。

既存の行動と並行する

上記の時間の捻出に加えて、「ながら勉強」を身につけることによってさらに多くの勉強時間を捻出することが出来ます。例えば、スマホを持っていればそれに講義などを入れます。更にスマホに問題集のアプリをダウンロードします。そして

  • 歩行中にiPodで講義を聞く
  • 食事中に講義を見ながら食べる
  • 通勤中にアプリの問題を解く

といったように、何らかの行動に並行して勉強を行います。僕の中で特に効果が大きかったのは「歩行中に講義を聞く」という行為です。これは見る必要はなく、ただ聞くだけで大丈夫です。この「歩きながら講義を聞く」という作業は、僕の中では革命的な出来事でした。これは極論を言えば、仕事中、お風呂中、睡眠中以外は全て勉強時間にあてられる可能性があるということです。実際、僕は少しでも時間が出来れば常に講義を聞きながら行動していました。そして、まとまった時間が確保できれば、机に向かって問題集を解くという集中力を必要とする勉強を行っていました。

このような時間捻出方法によって、働きながら1年でUSCPAに全科目合格することができました。これらの方法が少しでも参考になれば幸いです。以上で、仕事と勉強の両立方法についてを終わりたいと思います。