今回はUSCPAの試験に関して、独学と専門学校のメリットデメリット比較、そして独学で合格できるのかということを書いていきます。

USCPAの勉強をしようと思うんだけど、独学でやるのか、専門学校に通うのか迷ってるんだよね。どちらが良いのかなぁ?というか独学で合格できるの?

僕は働きながら1年間勉強し、USCPAに全科目合格することが出来ました。その時の経験を踏まえて、今回は以下の内容で書いていきたいと思います。

目次

  • 独学のメリットデメリット
  • 専門学校のメリットデメリット
  • 専門学校をお勧めする理由
  • まとめ

USCPAに限らず、資格試験に向けた勉強を行う際には、自分で教材を入手して自分で勉強する独学か、お金を払ってその分野の専門学校に通う、又は通信教育を行うかの選択肢があります。そこで、USCPAの勉強に関して、独学と専門学校どちらの選択肢を取るべきなのかについて考えてみたいと思います。まずは、それぞれのメリットデメリットをみていきます。

独学のメリットデメリット

ここでは、独学を「本屋などに売っている一般的に入手可能な市販の教材を購入し、それをもとに勉強すること」とします。USCPAを独学で勉強する場合のメリットデメリットをみていきます。

独学のメリット

一般的に独学には、以下のようなメリットがあります。

  • 費用が安く済ませられる
  • 市販の中から好きな教材を選択可能
  • 好きな場所で勉強することが可能
  • 好きな時間に勉強することが可能
  • 自分のペースで勉強が可能

やはり独学のメリットはなんといっても費用が安くて自由度が高いということではないでしょうか。では、独学を行うことによって発生するデメリットはどうでしょうか。

独学のデメリット

一般的に独学には、以下のようなデメリットがあると考えられます。

  • 勉強の継続に強い自制心が必要になる
  • 疑問が出たときに頼る人が見つけづらい
  • 試験の最新情報の入手が困難
  • 受験の手続きを全て自分で調べる必要がある

やはり自由にできる反面、資格試験に関する全てに対して自分の力量で行わなければならない(つまり手間がかかる)点にデメリットがあると思います。

このように独学のメリットデメリットを見てみると、自分の好きなように勉強ができるが、その代わりに自分で全てを調べなければならないという特徴がわかります。独学に対する別のデメリットとして、USCPAのような範囲が広い試験だと、自分の現在の知識が合格レベルと比べてどの水準にいるのか、という客観的な視点を得にくいということもあります。では次に、専門学校のメリットデメリットを見ていきたいと思います。

専門学校のメリットデメリット

USCPAの専門学校としてはアビタスやTAC、プロアクティブなどが挙げられます。ちなみに僕はプロアクティブを選択しましたが、主な理由は金額でした。では、USCPAを専門学校を利用して勉強するメリットデメリットをみていきます。

専門学校のメリット

専門学校のメリットは以下のようなものがあげられます。

  • 受験に必要な手続き情報が簡単に手に入る
  • 試験範囲をカバーする教材が手に入る
  • 勉強への強制力がある程度働く(通学の場合)
  • 勉強仲間ができやすい(通学の場合)
  • 講師に疑問点が質問可能
  • 合格までのカリキュラムが組まれている
  • 講義を通して難解なトピックの理解が容易

やはり、専門学校はその資格に対して長年研究を続けている、かつ合格者からの情報を得ることが出来るので、資格への対策や情報収集に関しては個人では太刀打ちできない強みを持っていると言えます。では、デメリットはどのようなものがあるでしょうか。

専門学校のデメリット

専門学校のデメリットは以下のようなものが考えられます。

  • 費用が高い
  • 自分のペースで勉強ができない(通学の場合)
  • 教材が自分で選べない
  • 講師が合わない可能性がある

やはり独学に比べると費用が大きくなりますし、その専門学校のカリキュラムに従うのが基本であるため、自由度は下がってしまいます。

専門学校のメリットデメリットとしては、情報も豊富に手に入れられる上に効率的なカリキュラムに沿って勉強が出来る反面、費用もかかるし勉強内容も専門学校に合わせる必要があるというものになります。

以上が、独学と専門学校のメリットデメリットになります。次は、これらを踏まえてUSCPAに関しては独学か専門学校どちらが良いのかと、その理由について書いていきたいと思います。

独学か専門学校か

今回はあえてキツい言い方をさせてもらうと、USCPAは独学で目指してはいけません。なぜUSCPAの勉強は独学ではなく専門学校を使う必要があるのかというと、専門学校を使うと使わないのとでは、USCPA合格までにかかる労力が桁違いになるからです。言い換えると、専門学校を使うことにより非常に効率よく合格を目指すことができます。この点について、知識に関する点と、試験対策に関する点に分けて説明します。

理由1.知識面で効率的

はっきり言います。日本の書店で手に入る教材だけを利用して、USCPAの合格レベルまで持っていくことは不可能です。もちろん僕が知らないだけの可能性もありますが、少なくとも僕が本屋で数年間以上リサーチしてきた結論としては、市販の教材でUSCPAの合格レベルまで知識を鍛えることができるものは存在しません。

その点、専門学校であれば「これさえ使用していればOK」という教材が用意されています。その教材は「必要となる知識の深さ」および「勉強する必要がある範囲」について徹底的に分析されてアップデートされてきたものになります。もちろん知識の定着をするためには、テキストに加えて問題集を解く必要がありますが、「これさえやっていればOK」という教材を入手できるのは専門学校を利用した人だけになります。逆にいうと、余計な範囲を勉強しなくてよくなるので、時間のムダを省いた非常に効率的な勉強が可能となります。

専門学校は「合格実績」がないと、そのビジネスが成り立ちません。つまり、受験生をいかに効率よく合格まで持っていくかが重要となり、そのためには試験内容の動向をキャッチし、教材の内容を常に改善していく必要があるのです。忘れてはいけない点として、実績がないと成り立たないのが専門学校です。お金を払ってその実績を利用できるのであれば、利用しない手はありません。

理由2. 試験手続を効率よくこなせる

USCPA試験は、アメリカの試験ということで、受験の日を迎えるまでに行うべき手続きが非常に多いです(参考:USCPA受験までのステップ)。例えば自分の学歴が受験する州の学歴要件を満たすかの学歴要件の審査、審査の結果に伴う必要となる単位の取得、NASBAへの登録などがありますが、独学の場合は全ての作業を英語で把握して、必要に応じてアメリカの関連機関とやりとりしなければなりません。更に、アメリカの各州の受験要件が突然変更したりするので、その都度最新の要件を確認しなければなりません。つまり、独学でUSCPA受験をする場合はその情報のキャッチアップもすべて自分で行わなければなりません。勉強に集中したいのに手続きが煩雑すぎるわけです。

この点に関しても、専門学校を利用することで大幅に楽をすることができます。専門学校のマイページにはUSCPA受験までのステップごとにやるべきことを日本語でまとめてくれているため、試験手続きを簡単に把握することができます。もちろん最新情報も専門学校がキャッチアップしてくれ、かつ自分にどのような影響があるのかをまとめてくれるため、自分でいちいち確認し、どうすればよいかを考える必要がありません。僕も受験生時代、選択した州の学歴要件や必要単位数が勉強中に突然変更となり、不安になって専門学校に問い合わせたらすぐに「今のままで問題ありません」との回答をいただき安心して勉強に集中できました。

このように、専門学校は常にUSCPAに関わる情報を日本語に翻訳して受験者に共有する体制が出来ている上に、受験までの手続きの方法なども全て細かくフォローする体制がある(僕の選んだ専門学校は出来ていました)ので、受験に伴う心理面の負担を軽減するというだけでも、非常に価値があると考えています。

まとめ

専門学校を利用することにより、学習するべき範囲が明確になり、必要な知識も提供してくれるということ、そしてUSCPA試験に関する最新の情報を常に把握できる上に、受験までの面倒な手続きを全て細かく確認できるということ。これらのメリットは、受験にかかる時間、負担の大幅な削減につながるため、僕はUSCPA試験においては絶対に専門学校を利用するべきだと考えます。

もし独学のメリットである自分の好きな時間に勉強出来ることが最重要だと考える人は、専門学校によるDVDやeラーニングの通信教育を受けてみてはどうでしょうか。実は僕も自分のペースで勉強することが非常に重要だったので、この方法にしました(当時住んでいた場所が、専門学校が無いような田舎だったという事情もあります)。僕が申し込んだ専門学校は最初に全ての講義のDVDが家に届いたので、毎日講義を数コマ一気に進めるというスピーディーな勉強を行うことが出来たうえに、専門学校が用意してくれたマイページと質問フォームで常にUSCPA試験の最新情報に触れられることができました。受験までの手続きもマイページに乗っている情報に沿って動くだけで大丈夫でした。

ちなみに、僕はどのような試験においても専門学校を活用すべきだとは思っていません。USCPAの試験については専門学校を活用すべきだと考えています。例えば、簿記3級や2級に関しては、既に書店に行けば合格レベルまで到達できる大量の教材や問題集があふれかえっていますので、独学でも大きなデメリットがなく受験が可能だと考えています。USCPAの試験に関しては、専門学校が持つ「合格レベルまでしっかりとした教科書・問題集がある」、「試験情報や受験手続きの情報が簡単に手に入る」というメリットの費用対効果が圧倒的に大きいので、専門学校を利用するのをおすすめします。

最後に、人生で一番重要なのは「時間」です。専門学校に支払う金額が大きいので躊躇している人は、時間よりお金が大事だと思っているのかもしれません。絶対にUSCPAになりたいのに独学でやっている人、専門学校を利用することにより、大幅に時間を削減することが可能です。すぐにこの画面を閉じて専門学校の説明会に申し込みましょう。