米国公認会計士(USCPA)について、今回は僕がUSCPAへ勉強して、良かったと思う5つのことについて書いていきます。
USCPAを学んで良かったと思う5つのこと
様々な試験についても言えることなのですが、受験者にとって、合格するまで心のどこかで不安になるのが「合格しても意味がなかったどうしよう」ということだと思います。僕が勉強していた時も、日本ではマイナーな資格ということで、漠然とした不安を抱えながらの受験勉強の日々でした。「USCPA キャリア」等を勉強の合間につい検索してしまい、そのまま時間をダラダラと浪費することもありました(検索してもあまり情報が出てこなかった当時の経験が、このサイトを運営しようと思ったキッカケなのです)。そこで今回は、USCPAを取得して良かったと思う5つのことについて書いていきたいと思います。ちなみに順番は順位ではありません、念のため。
1. 数字に対する苦手意識が(少し)和らいだ
僕の「勉強開始時のスペック」を見ていただければわかると思うのですが、人生で数学というものが大の苦手でした。中学の頃から数学(算数だっけ?)がどんどんわからなくなっていき、自分の中で苦手分野としてずっと克服したいと思っていました。
USCPAの勉強を通して、少し苦手意識を和らげることが出来ました。当時の僕からすれば暇なときに財務分析をしているなど信じられません。むしろ監査法人で働いているなど誰が想像できたでしょうか。
2. 投資を始めることが出来た
以前から投資に関しては興味があったのですが、「非常に危険」「難しい」といった印象を持ち、一歩を踏み出すことが出来ませんでした。しかしUSCPAを勉強する過程で、企業を動かす会計の仕組みや財務諸表の中身、経済や税などについて広範囲の知識をつけることができたので、投資を始めることについてのハードルを下げることが出来ました。
今ではまだひよっこですが、少しずつ監査法人の規定に引っかからないように海外投資を行っています。財務諸表を読めば避けるべき企業などがわかるので、USCPAの知識が無い状態で投資を行っていたらと思うとゾッとします。
3. 英語で何かが出来る重要性を知った
母国語ではなく、別の言語で何かを成し遂げる経験を得ることができたのも、勉強して良かったと思うことです。「英語が出来る」とはどういうことがわからなかったのですが、USCPAの知識を活かしてビジネスを行った時に初めて理解できました。
今、英語でビジネスが出来るようにと「TOEIC」を勉強している人と、同じ時間をかけてUSCPAの科目合格や全科目合格を成し遂げた人の差は歴然です。USCPAを取得するころには「英語で何かが出来る」とはどういうことか理解しているでしょう。
上記にも少し書きましたが、会計の分野であれば世界中の人と、ある程度は意思疎通ができるようになります。僕は前職時代に海外子会社の人と会計のシステムや会計基準について話し合うことが出来ました。同じバックグランドと専門知識を持っている人のコミュニケーションはスムーズです。英語が出来るようになりたい人は留学時代の僕と同じ轍を踏まないようにしてください。
4. 満足な転職が出来た
ここは人によって違うと思いますが、僕はUSCPAを取得してから満足する転職が2回出来ました。2回とも年収アップしていますし、やりたい仕事に就くことが出来ています。転職市場での需要を感じることが出来たのはUSCPAに全科目合格してからでした。
今の会社は学生時代から興味があり、ずっとやってみたかったことなので、非常に毎日が充実しています。プロジェクト単位で変わることも多いですが、逆に飽きずに毎日を過ごすことが出来ています。
5. 周囲の興味をひけるようになった
この書き方は良くないかもしれませんが、正直言って周囲の興味を引くようにはなりました。僕からは全く言わないので、友人が「こいつは米国の会計士」と紹介されるときに感心されることが大半だったのですが、ライセンスを取得して名刺にUSCPAと記載してからは、会社での名刺交換のたびに驚かれることが多くなりました。
前職のとき、名刺交換を終わったあとに直接僕宛てに電話がかかってきて「USCPAを取得されているのですね」と業務にあまり関係のない話が持ち込まれたときは対応に困りました。ですが、この資格を持つということは会計と英語が出来るという印象を与えるという点で注意が必要です。僕はがっかりされないように英語と会計を勉強し続けています。
以上が、USCPAを取得して良かったと思う5つのことになります。正直、5つどころではなく様々な良いことがあるのです。僕はUSCPAを目指して、実際に取得して本当に良かったと心から思います。