米国公認会計士(USCPA)について、今回はライセンス取得をしたあとに必要となるCPEの方法について書いていきたいと思います。CPEを行える業者はいくつかあるのですが、それらについて比較してみます。
CPE Depot
まずはこちらのサイトとなります。「CPE Depot」で知られているようです。先に書いておきますが、僕がCPEで使用してるのはこちらになります。では、CPEを行う際にどのような選択肢があるのでしょうか。
料金など
1. Membershipの購入
まず、1年に渡って用意されているコースを取り放題なのがこちらのメンバーシップになります。基本的にCPEを考えている方はこちらのコースになると考えられます。このメンバーシップには2つのコースが用意されており、以下のようになっております。
- Self Study Membership
- Ethics Membership
Self Study Membershipは通常の会計や税務のコースが取り放題のコースであり、こちらがメインになります。もうひとつのEthics Membershipは州によっては州指定の倫理の単位を取得しなければならなくなっており、その倫理用のコースとなっています。ちなみにワシントン州の倫理も用意されており、僕はワシントン州にライセンス登録してあるのでこちらのメンバーシップも購入しました。
2つのメンバーシップを合わせると合計で約200ドルとなります。単位が取り放題なので、お得になります。
2. Individual Courseの購入
これはMembershipを購入すると取り放題になるコースの中から、自分が好きなコースを単独で購入するという方法になります。こちらをうまく使えば安くなるのならことらを検討する人もいるかもしれませんが、コースによっては1つのコースでメンバーシップより高いコースなども用意されており、メンバーシップを購入したほうが断然お得となっているので、こちらは検討しなくても良いと思います。
メリットデメリット
CPE Depotに関する、メリットデメリットについて書いていきます。
メリット
まず、非常に安価なことがあげられます。やはり他に比べて安い金額で全ての単位を取得するとこができるという点は大きな魅力です。実際にやってみた感想としては、そこまで単位が取るのが難しいというわけではなかったので、そこもメリットとしてあげておきます。
デメリット
実際に検索してサイトを見ていただければわかると思うのですが、非常に「大丈夫か?」と不安になるレベルのサイトとなっております。なんとなく質に不安を覚えるという点がデメリットになります。実際中身はそんなに問題ないと思うのですが。
CPExpress
次はこちらのサイトになります。CPExpressと呼ばれるサイトで、AICPAが作成したUSCPAのためのオンラインCPEコースになります。数百から成るコースが用意されているようです。
料金など
こちらも単位を取り放題のコースが用意されているようです。金額は以下のように分けられております。
AICPAメンバーの場合
221ドル
AICPAメンバーではない場合
457ドル
上記のCPE Depotと比べると、AICPAメンバー以外の場合は倍以上の料金になってしまいます。割高な印象ですね。
メリットデメリット
CEPxpressのメリットデメリットについて書いていきたいと思います。
メリット
まずは、サイトを見ていただければわかると思いますが、結構質が高そうな印象を受けます。また、AICPAが運営しているということもあり、安心感は高いのではないでしょうか。
デメリット
やはりAICPAメンバー以外の場合(基本メンバーではないと思います)、料金が高いのがネックになってくると思います。CPE Depotと比べると倍以上の値段になるのが何とも言えません。
CPE Direct
最後に、こちらのサイトについて書いていきます。CPE Directと呼ばれるようです。こちらは現代では珍しく、紙のテキストを中心としたシステムとなっているようです。the Journal of Accountancyに取り上げられたトピックを中心として教材が作成されるようです。それが、3,6,9,12月に届けられるようです。まさかの決算期に届くとは・・・。
こちらのテキストに沿って勉強を行い、最終的な試験をパスすれば12単位が手に入るようです。12単位が年4回で1年で48単位、それが3年続けば154単位で色んな州のCPE要件を満たすことができるようです。日本に存在しているJUSCPAという団体はこちらの教材を使用して勉強会などを行っているようです。
料金など
236.25ドル
最初のCPE Depotと比べると少し高く、CPExpressと比べると安いという中間になっています。
メリットデメリット
メリット
毎回決まった時期に送られてくるため、決まったペースで勉強を進めることができそうです。時間管理が苦手な人はこちらで学習するとペースがつかみやすいかもしれません。
デメリット
自分が好きなコースを選んで受けることが出来ない点は痛いです。また、時間が空いたときに一気に単位を取得するということも出来なくなってしまいます。
以上で、CPEの方法についてを終わりたいと思います。上記の情報については、変更される可能性があるので最新版を確認してください。これ以外にも方法はあると思いますので、自分にあったCPEを選択してみてはいかがでしょうか。