米国公認会計士(USCPA)について、今回は僕自身が疑問だったことや友人からの質問、そしてネットなどでよくあげられている質問について書いていきたいと思います。
USCPAに対する良くある質問
それでは、良くある質問について回答するという形式で書いていきたいと思います。
Q.英語力はどの程度必要か
A.正直に言うと、英語力はあればあるほど有利になるという回答になってしまいます。僕の感覚ですと、TOEICが700点くらいのスコアであれば問題なく勉強に入っていけると思います。
ただ、逆説的ですが英語が出来なくても、USCPAの勉強が終わるころには英語力がついているということになるので、まずは英語から勉強というよりは、英語で何かを勉強するという意味をUSCPAの勉強を通して経験したほうが今後の人生で実りが大きいと思います。「英語」を勉強するのではなく「英語で何か」を勉強したほうが英語の勉強になります。
Q.数学が出来ないと無理か
A.問題ありません。勉強しているときも試験の本番時も、電卓を使用することが可能です。足し算・引き算・掛け算・割り算が出来れば問題ありません。僕も数学は苦手で、高校のテストではほとんどが赤点でしたし、10点以下の点数を叩き出したこともあります。それでも、計算方法を理解して電卓が使えれば問題ありませんでした。
Q.合格までどれくらいかかるか
A.勉強開始時のスペックによって違うため、人によって変わってきます。僕の経験上、1科目につき3ヶ月をかけて300時間を集中して学ぶことが出来れば、合計1年で1200時間程度で合格できると考えています。ただ、簿記の経験がなく、英語も苦手という人はもう少し時間がかかると思います。参考として以下をどうぞ。
Q.転職に有利になるか
A.バックグラウンド、転職したい先などによりますが、会計や英語に関する分野への転職であれば有利になると思います。僕自身、転職活動はUSCPA勉強前、勉強中、合格後に行いましたが、合格後からは目に見えて書類通過率や企業からの面接オファーの回数が増えました。
どうしてUSCPAを取得しようと思ったのか、どのようなキャリアを積んでいきたいのかに一貫性があると、アピール材料として強いと思います。ただ、USCPAがあれば絶対転職できるというわけではありません。
Q.独学で合格できるか
A.できないことはないですが、絶対に専門学校を利用した方がお得です。人生で一番貴重なのは人生そのもの、つまり「時間」です。このUSCPAに合格するまでの「時間」を大幅に縮小するために専門学校があります。大切なのはUSCPAになることではなく、USCPAを通してどのようなキャリアを歩むのかということのはずです。
また、煩雑な手続きなどを全てナビゲートしてくれるので(代わりに行ってくれるわけではありません)、心理面の負担も軽くすることができます。
Q.通学と通信のお勧めは
A.僕が勉強していた時はそうせざるを得なかったという事情もありますが、僕は通信がお勧めです。理由として、自分のペースで勉強を進めることが可能だからです。特に講座に申し込んだあとに全ての講義を一気に見れるようになる専門学校がおすすめです。例えばWEBで全ての講義がみれる、DVDの講義を最初から最後まで一気に送ってくれるといった専門学校です。通学であれば、講義を行う時間とペースが決まっているため、自分が簡単、難しいと感じても次々と講義をすすめたり、逆に立ち止まってじっくり考えることが出来ません。
つまり、自分のペースでガンガン勉強が進められる人は通信、スケジュール管理が苦手で専門学校のカリキュラムに沿って勉強したい人は通学ということになると思います。どちらも一長一短なので、自分にあった方を選びましょう。
Q.試験会場はどんな感じか
A.僕が知っているのはハワイと大阪の試験会場になります。東京会場については受験はしていませんが、現地調査してきました。下記リンク先に試験会場の情報を書いたので参考にしてください。
以上で、USCPAに関するよくある質問を終わりたいと思います。これ以外にも何か質問を受けたりすれば、追加していこうと思います。