しょぼい起業で生きていく
「タイトルが、なんか良いな」
それが最初にこの本を見つけたときの感想だった。著者をみると「えらいてんちょう」とある。いい具合に世の中をなめている感じ、嫌いじゃない。
さっそく、Kindleの購入ボタンをポチッた。結論から言うと、読み始めて、一気に最後まで読み切ってしまった。少しでも起業を考えている人にとって、必読書になるのでは、と思う。
惜しむらくは、僕が大学時代に読んでおきたかったということ。僕の大学時代には存在していない本なのでそれは不可能なのだが、僕はサラリーマンとして、これまで毎日の出勤に加えて、勉強によりサラリーマンとしてのスキルをガシガシ磨いてきた。いわゆる社会に適合することにより年収を上げてきたタイプの人間だ。著者であるえらいてんちょうが耐えられなかったことを追求して、ある程度キャリアを積み上げてきたのだ。
ただ、こういった手法があると認識さえしていれば、就職活動を行わずに「しょぼい起業」からキャリアをはじめていたかもしれない。就職活動をしていたときの僕は、起業はなんとなくリスクが高いもの、と考えていた。そのため、今でもこういう種類の本があれば手に取ってしまうし、えらいてんちょうのような生き方にあこがれる部分もある。
今回は本の内容について記載することはあまりしない。その代わりに、Kindleには本文にハイライトをつける機能があるんだけど、僕がつけたハイライト箇所の一部を紹介したいと思う。
この「いつもやっている行為をお金に換える」という発想は「しょぼい起業」の基本的な考え方のひとつです。これを「生活の資本化」(コストの資本化)と呼びます。
しょぼい起業で生きていく、より引用
いまの自分だったら、本気出せば当時の半分の金額でお店出せると思う。もちろん知識や技術がついたっていう部分はあるんだけど。
だからこそ思うのは、最初の起業は低コストの「しょぼい起業」でやるべきだね。
しょぼい起業で生きていく、借金玉さんとのインタビューより引用
一応断っておくと、この本を読んだからと言って起業が成功するわけではないし、バリバリに働いて大成功しようとしている人にはこの本は向かないと思う。ただ、サラリーマンの生き方にどうしても耐えられないけど無理している人や、わけのわからないサロンに入って養分になっている人にはぜひ読んでほしい。
僕の場合、どうしてもこの本をプレゼントしたい人がいるのだが、なんとKindleで購入したため、手渡せなくなってしまった。そのため、追加で紙の本も買おうと思っている。