お便り返し:USCPAを目指すために会社を辞めるのはどうか
前回のお便り返しよりずいぶん時間がたってしまいましたが、またツイッターの質問箱で質問をいただきましたので、こちらで回答していきたいと思います。今回の質問はこちらになります。
USCPAを取得するために、今の会社を辞めて資格の勉強に専念したいと。その後に監査法人に転職したいが、ブランクが気になる。どのくらいであれば許容されるのでしょうか。というところです。
結論
結論から記載しますと、USCPAの勉強のために所属している会社を辞めるのは全くおすすめできません。僕としては、今の会社に勤めながら勉強を開始して、1年で合格を目指すのが最もコスパが良いと思います。では、以下に理由を書いていきます。
理由1:自分の時間を取り戻す
まず、質問者の方はUSCPAの勉強後に監査法人への転職を考えています。ということは、今所属している会社に対して強く出られる立場であるということです。僕も受験時代はそうだったのですが、普通に定時で帰りましたし、有給もガンガン取得しました。なぜならUSCPAを取得したら退職することを決意していたからです。一般的にサラリーマンは周囲の空気を気にして残業したり、休みを取らなかったりしますが、質問者の方はもはやそのようなことを気にする必要がありません。いなくなる会社のことなんてどうでもよいですから。きっちり自分の時間を勝ち取りましょう。
理由2:USCPAの難易度
僕はUSCPAの難易度という記事を書きましたが、その考えはいまだに変わっていません(リンク:USCPAの難易度)。この記事には直接書いていませんが、社会人が仕事をしながら勉強をして十分合格可能なレベルの資格だと思っています。そのため、せっかく今の会社で経験を積めるのに、わざわざ辞めて勉強に専念するのはもったいないことだと思います。理由1でも書いた通り、労働者としての権利を最大限に生かして、給料をもらいながら経験を積み、残された時間でしっかり勉強することがおすすめです。
理由3:ブランクについて
質問内容にもありましたが、USCPAの勉強のためにキャリアにブランクを作ってしまうのは割と不利なことだと思います。USCPAはそこまで難易度が高い試験ではないため、わざわざそのために仕事を辞めて勉強に専念したということ自体がマイナスのイメージになることもあります。あえてマイナスにならない期間をあげるとすれば、半年ではないでしょうか。半年で全科目に合格出来るのであれば「半年でUSCPAに全科目合格した」という勢いを買ってもらえるかもしれません。全くおすすめできませんが。
最後に
最後になりますが、質問者の方のゴールが監査法人で働くことであれば、とりあえず転職で応募してみることをおすすめします。今では公認会計士でなくても採用の幅は広がっているそうです。もしUSCPAになることが目標なのであれば、とりあえず今の会社に所属しながら本気で1科目合格することを目指してみてください。辞めるにしろ辞めないにしろ、とりあえずUSCPAがどのようなものかを知る前に辞めるというのはかなり危険な行為だと思います。