昇進する人としない人の決定的な違い
皆さんこんにちは。突然ですが、僕はお金が大好きです。そのため、日ごろから何か投資できることはないか、どうすれば出世できるのか、年収が高い業界に転職はできる市場(そして僕の価値はどうなのか)なのか等を考えて生きています。もちろん、僕は監査法人の一員として社会人なので、考える内容は出世に関する部分が多くなります。出世する人としない人の差はどこからやってくるのだろうと思い、出世した人(出世が早かった人がメイン)と行動を共にしたり、発言をよくよく聞いたりしていました。同時に、出世が比較的遅かった人とも交流し、その原因をこっそりと探っていました。今回は自分の中である程度出世に関する仮説が出来たので、備忘と自戒の意味を込めて、ここに残しておこうと思います。実際のところ、日本の企業である以上、時間が経てばある程度のポジションにはのぼっていくわけですが、出世の階段で「足踏み」しないために今回書くことを念頭に置いて仕事をしようと思います。
出世する人に共通すること
さて、出世する人に関して共通することとして僕が感じたのは、彼らはほぼ例外なく「クライアント第一主義」と言ってよいほどお客さんのことを優先した生活を送っているということです。いやそんなの当たり前じゃないかと思われる方もいるかもしれませんが、その当たり前を徹底して、というより、彼ら話を聞く限りもはや意識することもなく「クライアントの都合が1番」を当然の事象としている印象を受けました。
例えば、クライアント先へ常駐するアドバイザリー契約を結ぶとします。クライアントの業務開始時刻が朝の9時だとします。そして我々監査法人との業務契約時間が9時半スタートとします。普通の人が(僕も含む)9時半少し前に出社する中、出世する人は当然のように毎日8時50分頃に出社し、業務開始メールをクライアントに送付しています。
僕は割とKYなので「○○さんなんでこんな早く出勤してるんすか」と確認したのですが、「お客さんが業務開始と同時に質問したいかもしれないからね」と言うわけです。つまり、朝ゆっくりするという自分の都合より、クライアントの都合(しかも確定ではない)を優先しているわけです。
この回答は僕にとっては「へぇ~」と感心するものでした。なぜなら僕は空いた時間があれば勉強して自己研鑽したい派なので、バンバン出世する人も時間を捻出しては勉強していると勝手に思い込んでいたからです。空いた時間もクライアントの都合に投入するというのは盲点でした。特別すごいことをしているわけではないと思いますが、早い時間に出勤している人は他にいないので、そういう細かい地味なところで差が開いているのかもしれません。
別の事例として、米国や欧州の金曜夕方に重要な情報(新しい会計基準の案など)が公表され、日本時間ではすでに業務を終了して週末に入っている場合があります。出世する人は、月曜日の朝一で、公開された案の概要説明を涼しい顔でクライアントへ提出して説明し、クライアントへの影響など大事な話に持ち込むのです。ここでも、自身の週末の都合より、クライアントの都合を優先しているわけです。彼らからすると、お客さんのためなので当たり前という認識です。月曜にクライアントから依頼を受けて、さぁ内容を確認しよう、という心構えではないのですね。
まとめ
このように、出世する人の共通点を見てみると、何らかの形で自分よりクライアントの都合を優先する人がスピード感あふれる出世をしています。まぁ「働き方改革だ」とか「ワークライフバランスだ」とか言われるこのご時世にこういう内容を書くのはよろしくないと思いますが、事実としてこういうタイプの人が出世している傾向にあるのは動かしようがありません。
僕はどちらかというとお客さんを出来る限り選びたいタイプの人間なので、無茶を言う人には極力サポートはしなくて済むように色々と考えますし、お客さんが自分の都合に合わせるように努力しています。ところが、僕が所属している法人の出世する人の傾向とは割と乖離しているようなので、少し対策を考えなければなりません。
自分の都合を優先させるか、自分に被害(あえてこう書きます)がでてもクライアントの都合を優先させるか。割と難しい課題になりそうです。