メモの魔力
今回読んだ本は、前田裕二氏による「メモの魔力」です。この本、少し前にものすごく売れている本ということで、あちこちの本屋でセールスランキング上位となっていました。その時は割と天邪鬼な気持ちになって手に取らなかったのですが、最近本屋に行ったついでにふと思いだしたので購入することにしました。こういう無駄な抵抗は自分の成長を妨げる原因にもなりますので、皆さまは少しでも気になったら人気商品だろうが何だろうがとにかく一回手に取ってみることをおすすめします。
さて、本の内容としては、タイトルの通り「メモは素晴らしい」ということが書いてあるのですが、そのレベルが通常では考えられないものとなっています。大体の人は社会人になったときに「メモは取るように」と先輩から教わると思いますが(僕調べ)、その社会人の基礎を極限まで突き詰めると本を書けるレベルになるということでしょう。本書の内容としては、大きく分けて以下のようになっています。
- 日常をアイデアに変える
- 思考を深める
- 自分を知る
- 夢をかなえる
その他にも書いてあることがありますが、メインとしてはこれらがすべて、メモによって手に入れられるという内容になります。僕はこの本を読んでいる最中から「確かにこの本は売れるだろうなぁ」と感心しました。なぜなら、この本の書いてある内容通りに行動できると、つまり本に従うと自分の人生を素晴らしいものに変えられそうな気がする、つまり読んでいて未来の自分の成長した姿を想像できてワクワクするからです。自分にも人生をキラキラしたもの、何か意義があるものにできるのではないかと思わせてくれるからです。しかも、書いてあることはそこまで難しい内容ではないので、スラスラと読むことが出来ます。極論を言うと、メモを書けということですから。
もう一度本の内容を振り返ってみましょう。すごく簡単にまとめると、先ほども書いた内容は以下のような手順で具体化されています。
- メモを取ることによってありふれた日常からアイデアをストックする
- そのメモに対して自分で思考を重ねることで思考力を鍛える
- 自分の内面もメモによって深堀りしていき、自分の奥底に眠るやりたいことをあぶりだす
- 本当にやりたいことをメモにより鍛えた思考力を駆使して叶える
ごく簡単なフローですが、メモを取るだけで自分のやりたいことをかなえることが出来るのであれば最高です。読んでいて「自分にもできるんじゃないか」とテンションがあがるのは間違いありません。
ですが、僕は残念ながらこの本を全員に対して「絶対におすすめ」ということはできません。後述しますが一定の人には超絶におすすめですが。理由としては、大多数の人間は(悲しいですが僕も含みます)メモを取るという簡単な行動すら自分の習慣にできないからです。僕の予想ですが、この本が仮に10万部売れたとして、最後まで読み終えるのが1万人、メモを取るという行動に移るのが1000人、今でも継続してメモを取り続けているのが100人という割合ではないでしょうか。少し高く見積もりすぎているかもしれませんが。つまり、本を購入しただけで、読んだだけで満足する人がほぼ全員ということになります。そして「ちゃんとやれば成功できるのに自分は出来ない」と心のどこかにマイナスの感情をしまい込むことになります。
あれ?こんな暗いことかくつもりはなかったんですが・・・。
ですが、まだやりたいことは見つかっていないけど、どうしても1度きりの人生成功したい!でも何をしたらよいのかわからない!というハングリー精神MAXの人には超絶おすすめの本になります。とにかくこの本の言う通りにメモを取りまくり、自分の内面をのぞきまくれば将来は明るいでしょう。
僕のこの本に対する評価を一言で書くと「実際に行動に移し、継続できる人にとっては最強の本」というところでしょうか。人生を変えたい人は行動及び継続あるのみですね。僕もそういう人間でありたいものです。