【書評】実行力-結果を出す「仕組み」の作りかた-
今回ご紹介したい本は、元大阪市長の橋下徹氏による「実行力」になります。このサイトを見ていただいている方には分かると思いますが、僕はバリバリの大阪維新の会支持派であり、停滞していた大阪をとにかく動かしたという点で橋下さんを非常に尊敬しております。
さて、そんな橋下さんが組織運営に関する本として「実行力」を出版するということで、早速購入して読んでみました。繁忙期ということもあり出版から時間がたってからの購入になってしまいましたが、悠長なことを言わずに初日にさっさと購入するべきでした。そのくらい素晴らしい内容です。
本のタイトルは「実行力」となっていますが、本の内容は実行する力をどのように鍛えるのかというよりは、「組織として結果をどのように出すか」という君主論の色合いが強いものになっています。組織をどのように動かし、物事を実行するか、という点での実行力というタイトルになっているのだと思います。大阪市役所という巨大な組織を運営した経験からくる内容の密度の濃さは半端ないものになっています。
「市役所?あー僕民間企業なんで。公務員みたいな環境の話は合わないですわ」と思われる方、是非本書を手に取ってみてください。会社という組織に属する上での心構え、組織を動かすノウハウなど、確実に自身のためになる情報に出会うことが出来ます。
「ものごとを実行する」ということ。口で言うのはめちゃくちゃ簡単ですし、こうやって文章にするもの簡単です。ところが、いざ実際に実行しようとするとビックリするくらいほとんどの人が実行できません。本書には、口だけ止まりから抜け出す方法が随所にちりばめられています。
久しぶりにエスカレーターで止まっている時間に即座に開いて読むレベルの本でした。部下を持つ人にはもちろん、上司を持つ部下でも役に立つ情報が多いです。超おすすめです。
余談になりますが、東京に出てきてしまった1人の大阪人として、あそこまで停滞しきった大阪を動かして前に進めていただいた橋下氏には非常に感謝しております。ありがとうございました。