家は購入すべきというお話
さて、僕はこれまで数か月の間、いやもしかしたら1年くらいかもしれませんが、マンションの購入を考えて実に様々な検討を重ねてきました。もちろんネットにある記事はかなりのページを読み込みましたし、マンションに関する本も書評に書かないものも含めて大量に読みました。実際に購入を検討したマンションを、何度もお金を払って不動産コンサルタントの方に調査依頼を出しました。もちろん、何度も実際のモデルルームに足を運びました。
持ち家VS賃貸の結論
それらの長時間にわたる検討と同時に、自分の中でこれまで長年結論が出なかった、家は賃貸にするべきか、購入するべきかという問いにようやく結論を出すことができました。そう、家は購入できるのであれば購入すべきなのです。では、これまでの検討の中から、なぜ僕が家は購入するべきという結論になったのかについて理由を書いていきたいと思います。
※以下の話は基本的にマンションを購入するときのもので、戸建住宅を購入するものには当てはまらないこともありますのでご注意ください。
理由1:専有部の設備グレードが上がる
一般的に分譲されているマンションの場合、賃貸マンションと比べると専有部(実際に住む部屋のことです)にある設備のグレードが高くなることが多いです。例えば、以下のような設備が備わっていることがあります。
- ディスポーザー(生ごみを粉砕する装置)
- 食器洗浄機(兼乾燥機)
- ミストサウナ
- 床暖房
こういった設備は、基本的に投資目的で建てられる賃貸マンションには備わっていない場合が多いです。僕がこれまで住んできたマンションで上記(ディスポーザーと床暖房のみ)を備えていたマンションは1つだけでした。マンションを購入することにより、日々の暮らしの様々な場面で賃貸マンション暮らしの人と差をつけることが出来ます。また、パッと見て分からない箇所で言えば、防音性能や断熱材等のグレードにも差があることが多いです。
理由2:月々の支払が安くなる
これは選ぶマンションのレベルにもよると思いますが、基本的に賃貸で住んでいる人は、住んでいるマンションと同等レベルの広さのマンションを購入して35年ローンで支払い計画を立てた場合、今より安い支払金額で住める可能性が非常に高いです。人によっては、賃貸より安く住める以外にマンションを購入する意味はないと言い切る人もいるくらいです。
これはマンション投資家の視点に立てばわかりやすいと思いますが、マンションの一部屋を所有した場合にかかるお金として、以下のような費用がかかります。
- ローン費用
- 金利費用
- 管理費
- 修繕積立金
- 固定資産税など
その部屋を賃貸にだす場合、上記費用を全てカバーし、更に自分の利益が出る金額を家賃金額として設定することになります。そうしなければ、自分が生きていけません。そのため、部屋を借りる場合、上記すべての費用+投資家の利益をカバーする家賃を支払っている可能性が高いのです。
自分で購入した場合は、上記の費用だけで済むため、他人への利益を支払わなくて済む分安くなります。また、個人向けの住宅ローン金利は投資家に対するローン(不動産投資ローン)の金利より安いため、さらに安く住むことが可能です。今なら住宅ローン控除などの制度もあるため、月々の支払については一度自分が住んでいる部屋のグレードを購入した場合にいくらの支払になるのかを確かめてみるのが良いと思います。
理由3:自分の資産となる
住宅ローンでマンションを購入した場合、月々の支払について、金利を除いた分は自分の資産になります。もちろんその家が何か価値を生み出すことはないので、会計上資産に分類して良いのかというお話にはなりますが、少なくとも支払った分すべてが投資家のもとにいく賃貸と比べると、支払った分は自分の部屋の代金となるため、ある意味ではローンの支払いが貯金という考え方も可能です。仮に35年でローンを全て支払った場合、そのマンションの部屋は自分のものとなるのです。賃貸の場合はずっと借りているだけなので、常に支払を続ける必要があります。
理由4:共有部が充実している
これは大規模マンションに多い話ですが、大勢でひとつのマンションを所有するという形式上、共有部が通常では手に入れられないような設備を備えていることがあります。例えば、以下のよう共有施設を備えているマンションがあります。
- キッズルーム
- ラウンジ
- ジム
- プール
- バー
- 24時間管理人体制
- コンシェルジュ
充実した共有部があるマンションは管理費が比較的高かったりしますが、大量の居住者で分担して支払うため、個人では所有できないものまで手に入れることが可能となります。個人でジムに契約したり、カフェにいって勉強したりすることを考えると、割安かもしれません。
理由5:間取りを変更可能
マンションを購入した場合、その購入した部屋は自分のものとなるため、間取りをガンガン変更しても基本的に問題はありません(もちろん範囲はかぎられます)。賃貸マンションの場合は、その部屋はどこまで行っても他人の部屋なので、もし部屋を傷つけたりすると退去の時に修理する費用をしっかり支払う必要があります。これが持ち家となった場合、例えば3LDKを購入して広く使うために2LDKにリフォームしたり、キッチンやトイレを最新型に変更するといったことが可能となり、部屋のカスタマイズ性が非常に高くなります。
まとめ
僕が家を購入するかを検討する中で様々な情報に触れた結果、都内の人気の町の駅から比較的近い場所の大規模マンションを購入するという行為はそこまで悪くないという結論になりました。マンション購入を検討している際に判明した一つの事実として、分譲マンションと賃貸マンションは、設備のグレードに大きな違いがあるというものがありました。もちろんモデルルームに騙されているというわけではなく、何度も完成品物件をみて、粉飾されていない部屋を見た上での感想です。しかもその高いグレードの設備の部屋に、今より安いローン支払いの金額で住めるとなれば、これはもう買わない理由が見当たらないという結論になりました。
以上で、家は購入すべきというお話を終わりたいと思います。もちろん上記は値下がりしづらいマンションを購入して初めて成り立つ部分もありますので、そういった話はまた別途書ければよいなと思っています。