ひげ脱毛記3:そして脱毛へ
ひげ脱毛してます(2017年1月時点で進行形)。その記録。
前々回、ひげ剃りにかける時間に驚愕を受けた後、脱毛を受ける決心をしたところまで書いた。(参考:ひげ脱毛記1:決断)
そして前回、いよいよ脱毛初日を迎え、クリニックまで足を運んだところまでを書いた。(参考:ひげ脱毛記2:依頼先決定)
いよいよ今回は、実際の脱毛体験を書いていこうと思う。
クリニック本店へ到着
圧倒的な方向音痴及びそれに伴う時間の経過(約1時間)の後、いよいよ湘南美容外科新宿本店にたどり着くことができた。「LOVE」の文字のアートが置いてある場所の近くのビルである。
ナイスなLOVEのアート
「やっとか・・・」
必死こいて歩きまくってすでに疲労困憊の僕は、その足でエレベーターに向かい、受付のある階を選択した。土曜日ということもあり、あまり人もいないビルのエレベーターは静かに僕を目的階まで運んでくれる。
「なかなか静かなところじゃないか。」
そう感じながらエレベーターを降り、SBC(Shonan Beauty Clinic:湘南美容外科のこと)と書かれた看板を見つける。いよいよ、人生で初めての脱毛への扉を開くときがきたのだ。緊張を抱えながら入店、及び受付に行き、そこで驚愕をうけることになる。
いよいよ受付
まず、受付は普通に全員女性。シャイとして定評がある僕としては、受付嬢に話しかけるのに躊躇してしまう。しかし、そんなところでおびえているようではこの先の脱毛の世界で生き残ることはできない。監査法人で培った、クライアント先とのやりとりと比べればこんなのは屁みたいなものだ、と言い聞かせる。
「すみません。○時にカウンセリングを予約したものなんですが。」
「○○さんですね。では、こちらの番号でお呼び致しますので、あちらでかけてお待ちください。」
ここで、ファイルのようなものに番号札が入ったものを渡される。その番号で呼ぶので、控室で待っててくださいというシステムだ。なるほど、と思いながら待合室に目を向けるとーーー
「な、なんだ!?この混雑具合・・・。どうすればいいんだ・・・。」
この日、僕は、女性の「美」に対する情熱を思い知ることになる。正直、脱毛などに興味がある人はごく少数と思っていた。ところが、待合室には数人の男性と、かなりの数の女性がいたのである。普通に空いている席に座れば良いだけなのだが、やはり、なんというか男性は浮く存在なのだ。きっと、座ったらその隣の女性は「うわー男が隣座ったわ―」とか思ってしまうのだ(被害妄想)。
とりあえずオドオドと席に座り、貰ったファイルの中身を確認すると---
「!?」
普通に女性の胸部の写真が掲載されている。なんだこれ。「あー、バストアップの事例の写真ね。なるほどー。」となるわけがなく、一瞬でファイルを「バンッ」と閉じて周りを確認する。冷や汗が噴き出す。
見られていないか。
動揺を隠しきれない。なんだこの場所は。
実はそのファイルには様々な美容の事例が掲載されており、脂肪吸引や足を細くする方法など、様々な広告を兼ねていることが判明した。確かに毎回こういうのを見て入れば、自分の気になる部位について、そのうち気軽に依頼してしまうかもしれない。湘南美容外科には相当やり手のマーケッターがいるに違いない。よく周囲を見てみると、普通に中国語で何かを説明をしている人もいるし、きっとその評判は海外にも届いてグローバルな存在感を示しているようだ。すごい。
そうこうしているうちに、時間は過ぎていった・・・。
カウンセリング
「ーーーすみません。すみません。」
ん?
え?
「○○番の番号をお持ちですよね?」
あ、寝てた。すいません。
謝罪を行い、いよいよカウンセリングをうけることになる。カウンセリングというと、もっと仰々しいことを想像していたが、実際はカーテンで仕切られた場所で脱毛に関する諸注意及び脱毛の仕組みの説明を受けること等であった。
わかる。わかるよ。監査法人所属の人間として、100%大丈夫と言い切らないところは非常にわかる。リスクヘッジも万全というわけだ。
ここでいろんな説明に対し問題が無いことをチェックし、「私はこれらについて理解しました。」という宣誓にサインを行う。脱毛に伴う責任はというわけだ。こちらその場で、痛みの少ない脱毛であるメディオスターを6回コースで契約を行う。普通の脱毛であればもっとお得なコースがあるのだが、ここは致し方ない。痛いのは嫌なのだ。
そしてそのまま、6回コースのうち1回目の脱毛が始まることになる。いよいよ、自らのひげにさよならを言うときが来たのだ。
そして脱毛へ・・・
ここから脱毛に入るのだが、その前に洗顔を行う。そして洗顔が終わった後、専用の機械がある場所に通される。とうとう、初めて脱毛を行う時がきた。
まず、マッサージ用のベッドのようなところに横になるように言われる。僕はメガネをかけているので、そちらは外すことになる。その上から、レーザーのようなものから目を守るためのキャップのようなものを目にかぶせられる。これは憶測になるが、見た目は完全にウルトラマンなのだろう。そこから、専門医による肌のチェックがあるらしい。数秒待っていると
(シャッ!)←カーテンを空ける音
「はい、大丈夫でーす」
(シャッ!)←カーテンを閉める音
あ、チェックって直接触ったりして調べることではないのね。ということで、パッと見て問題がないということで脱毛を始めることになった。チェックの意味よ・・・。
ここからは目をふさがれている状態なので、自分の感覚のみをお伝えすることになる。うまく伝わってくれれば幸いである。
レーザーを照射する前に、アゴを守るための冷たいジェルのようなものを塗りたくられる。割とたっぷりと塗られる。最初は口の下の右側からだ。説明によると、1.口の下、2.鼻の下、3.下あごの右と左との両方で合計6箇所の照射になるという。ふむふむ。割と緊張してきたぞ。
「では、ちょっと痛いかもしれないけど頑張ってくださいね」
なるほどね。まぁちょっとくらいなら大丈夫かな。
(ピッ・・・ピッ・・・)←機械の音
ふむふむ。ふむh・・・痛い!イタタタタタ!!!!
「(や、やめてぇ~!)」←心の声
(ピッ・・・ピッ・・・)←機械の音
「(や、やめてぇ~!)」←心の声
(ピッ・・・ピッ・・・)←機械の音
「(や、やめてぇ~!)」←心の声
正直に言おう。めっちゃ痛かった。もはや痛みでガクガクと身体が細かく震える事態だった。勝手に涙がでた。こいつら使ってる機械間違ってるんじゃないかと真剣に疑った(すいません)。
「やっぱり最初は痛いですよね。頑張ってくださいね」
と親切に言ってはくれるものの、痛くないという触れ込みはどこへ!?しかも、合計6回ということはこの痛みが残り5回!果たして耐えられるのか・・・。しかも、次は鼻下。すでに痛いのが容易に想像できる箇所である。(左側を先にやったかもしれません。ただ、部位的には口の下、鼻の下、下あごという順番でした)
塗り塗り。
無慈悲にも脱毛は進行する。今度は鼻の下にジェルが塗られる。
・・・ガクガクブルブル。
もはや恐怖でしかない。僕はもう、ただ終わることを祈るしかできない。
(ピッ・・・ピッ・・・)←機械の音
「(や、やめてぇ~!)」←心の声
(ピッ・・・ピッ・・・)←機械の音
「(や、やめてぇ~!)」←心の声
数回繰り返した。正直に言おう。本当に痛い。鼻の下は本当に痛い。これ、回数を重ねると痛みが減るって本当だろうか。鼻の下を終えた後、店員さんが
「痛かったですよね。。。でも、最後の下あごは痛いっていう人が少ない部位なんですよ。」
と親切に教えてくれる。僕に安心感が広がる。後はもう大丈夫なのだと。
塗り塗り。
またジェルが塗られる。
(ピッ・・・ピッ・・・)←機械の音
「(うん。そんなに痛くな・・・イタタタタ!!や、やめてぇ~!)」←心の声
(ピッ・・・ピッ・・・)←機械の音
「(や、やめてぇ~!)」←心の声
数回繰り返した。正直に言おう。さっきの安心感返せ。僕としては全部の箇所が同レベルで痛かった。下あごにもきっちりひげが生えているからだろうか。何にせよ、全て終わったころには放心状態となっていた。
こうして、僕の脱毛初日は幕を閉じた。
初日を終えて
脱毛の初日を終えて言えることは、「余裕があるなら絶対にこちら(痛くない方)を選んだ方が良い」ということだ。痛さが少ないという評判であの痛みであれば、もし普通の方であれば・・・?と考えるだけでゾッとする。確かに、痛みが少ない方ではない脱毛の経験者に話を聞くと、もっと「バチッ!バチッ!」という音とともに、何かが焦げるにおいがするということだった。僕の場合は確かに痛かったが、そこまで凄い音や、においはしなかった。
そして気になる効果に関してだが、初回脱毛から2週間程度たった時から、鼻の下のひげが消え始めていることを実感できている。6回で全て消えるかどうかはわからないが、確かに効果は実感できている。このあたりについては現在進行形なので随時書いていきたい。
以上が、僕の脱毛体験記の初日までである。何かの役に立てれば幸いである。
追記:何度かの脱毛を終えて
経過報告として書いておく。3回目くらいから明らかにヒゲが生えるスピードが遅くなってきた。夜にはもう一度剃れるんじゃないかと思えるレベルだったが、今では夜まで剃る必要が無いと言えるレベルになっている。ただし、まだ「もはや生えない」というレベルではなく、毎朝の髭剃りは必要なレベルである(現状5回目)。つまり、6回セットで終わるのではなく、あと3回は最低でも追加で必要になるかもしれない。最初から10回にしておけばよかったが、後悔先に立たず。