ひげ脱毛記1:決断

ひげ脱毛してます(2017年1月時点で進行形)。その記録。

プロローグ ~とある日~

「なんか、アゴが黒い気がする。」

最近、自分の写真を見るたびに思うことがあった。それは自分のアゴがひげにより黒くなっているのではということだ。正直、僕は自分の顔が割と童顔だと自覚している。そのため、購入する服などのファッションも「かっこよい」というよりは「かわいい」ものが多い傾向にある。要するに革ジャンなどは着ないのだ。そうすることによって、自身の差別化を図ってきた。だが、そんな僕にもひげはもちろん生える。容赦なく。

「まずい。これはまずい・・・」

無慈悲にもひげが濃くなりつつあるという自身の身体の変化に気づいてしまい、素直にピンチを感じ取った。なぜなら、ひげが濃くなろうとも、顔は相変わらず童顔のままなのだ。このままでは、童顔でかわいい系のファッションをしているくせに、ひげだけはもっさり生えているという男になってしまう。それはいただけない。

特に良くない点として、ひげはその性質上、朝から生え続け、夜にはある程度濃くなってしまうということがあげられる。こんなことを書くのもなんだが、世の中で行われている「合コン」や「デート」は圧倒的に夜の開催が多い(特に社会人の場合)。つまり、いろいろと重要な時間帯に僕のひげは「ちーっす」と言わんばかりに自己主張をはじめ、しかし僕自身の顔面は童顔であり、それが故にトータルで見てバランスが良くない状態になってしまうのだ。これまで大学受験、USCPA受験、そして転職と数々の試練を乗り越えてきた僕にとって、この事象は突如湧いて出た完全に新しいタイプの試練だった。

「ひげ脱毛・・・?いや、きっと値段も高いし、そんな必要はない。大丈夫に決まってる。」

僕は自分に言い聞かせた。まだ大丈夫だと。だが、「ひげが濃くなる事態」と弊行して発生している問題により、もはやそういったことを言っている場合ではないのでは、という不安もぬぐえなかった。それは「ひげ剃りに必要となる時間」だった。

ひげ剃り時間分析

学生時代、僕のひげはおとなしいものだった。夜にお風呂に入りながらあごに石鹸をつけ、そのまま安いT字のカミソリでスラスラと剃ることができた。所要時間にして、わずか1分程度のものだったような気がする。それだけで、次の日の夜のひげそりまでひげの状態を保つことが出来たのだ。・・・遠い昔の話だ。ところが、いつの頃からか忘れたが、僕のひげはT字カミソリの威力に動じないレベルにまで自身を引き上げていた。

擬音で表すのであれば、「スラスラ・・・ガッ!」となるのだ。ひげが濃い男性の方ならわかっていただけると思うが、急にT字カミソリが止まる(というか動かせない)のだ。ひげの剃り方が「スラスラ~」から「ジョリ・・・!ジョリ・・・!」になるのだ。そして、この「スラ」から「ジョリ」になるにしたがって、ひげそりに必要となる時間が加速度的に増加していくことになった。

そして、そのうちに「T字カミソリでは剃れない」という状態にまで、僕のひげは進化した。そこで僕は最新テクノロジーである「電気カミソリ」を使用し、ひげを毎朝剃るようになっていた。コンビニなどにも売っている2000円程度のものだ。

初めて電気カミソリを使ったときの感動は忘れられない。「ウィーーーーン!!!!」と自身が壊れるのではと思うような唸り声をあげながら、僕の硬いひげをジョリジョリと高速で剃っていくのだ。社会人になって数年目、僕はこのかみそりで毎朝ひげを剃るのが習慣になっていた。この日常に何も疑問を抱かなかったのだ。

しかし、とある日に、冒頭の疑問を抱くことになる。ひょっとして、僕のひげはさらにレベルを重ね、もはや朝に剃るだけでは対処不可能な領域にまで強化されているのではないか。このままいくと、常に電気カミソリを持ち歩き、朝と夕方にこっそりひげを剃るような生き方になるのではないか。そうなるのであれば、その前にひげ脱毛でもして対処したほうが残りの人生、非常に楽なのではないか・・・。

そこで、ふと、僕がひげそりにかけている時間を計算してみることにした。こういう時は具体的な数値に落とし込んでみるに限る。ひげそりにかける動作を分解してみると

  1. ひげに専用の液体を塗る
  2. 液体が乾くのを待つ
  3. ひげを剃る
  4. 洗い流す

という一連の流れになる。これらの動作にかかる時間を計算してみると、1回のひげそり時間は「約10分」ということが判明した。

これには大きな衝撃を受けた。あまり深く考えたことがなかったが、現実として毎日10分程度ひげそりに時間を割いていたのだ。たかが10分と思われるかもしれないが、これが1年になると合計で3650分、つまり約60時間になる。これは、仮に20年毎日髭剃りを行ったとすると、20年でUSCPAに受かる程度の時間を「ひげを剃るだけのために使う」ことを意味する(参考:USCPA合格に必要な合計時間)。60時間で何ができるかを考えると、決して短い時間ではない。

この結果を受けて、僕は真剣に考えた。

そして、ひとつの結論に至る。

「よし、脱毛しよう。」

次の記事:ひげ脱毛記2:依頼先決定

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