プリズナートレーニング
突然ですが、僕はこれまでずっと、いわゆる細マッチョ程度の筋肉をつけたいと思っていました。
しかし、ジムに行くにはお金も時間もないし、ムキムキのマッチョになりたいわけでもない。ということで、自宅でも出来る腕立て伏せ、腹筋、スクワットを自己流で試してみて、筋肉痛で苦しみ、さらに風邪をひくというサイクルを何度も繰り返していました。※不思議なのですが、筋トレをすると風邪をひくというのはあり得る話らしいです。
そんなとき、怪しさマックスの本に出会いました。きっかけは僕が良く行く、丸の内にある丸善という本屋でぶらぶらしていた時です。なぜかはわかりませんが「筋トレ関係の本を一度読んでみてはどうだろう」という提案が僕の頭の中でよぎったのです。そこでまず手に取ったのが以下の本です。
明らかに手に取るのを躊躇してしまう本ですね。ですが、僕が手にしたのはこちらの本でした。ところが驚いたことに、割と自分が筋トレで悩んでいたことに対して明確に回答が書かれていました。めっちゃ恥ずかしかったですが、そのままレジに持ち込んで購入しました。今まで購入した本の中で一番恥ずかしかったかもしれません。
この本の特徴として、ジムの存在をきっぱりと「不要」と言い切っていることがあげられます。本当の強さに必要なのは自分の体重を利用した筋トレである「自重筋トレ」だと明言しています。簡単に言うと、ジムやプロテインで無理やり肥大化するためだけにつけた筋肉には価値がないということですね。
この本のタイトルはプリズナートレーニング、つまり囚人筋トレとなりますが、海外ではconviction conditioningというタイトルで販売されており、この単語で検索すると普通にムキムキの男がこの本の内容を実践している動画などを確認することが出来ます。
この本では、以下の6つのトレーニングをこなすことにより、強靭な肉体を手に入れることが可能としています。
- プッシュアップ(腕立て伏せ)
- スクワット
- プルアップ(懸垂)
- レッグレイズ(腹筋)
- ブリッジ
- ハンドスタンド・プッシュアップ(逆立ち腕立て伏せ)
これらがすべて自分の体重を使うだけなので、すべて自宅で可能なトレーニングとなっています。 これら6つのトレーニングに対して、さらに10ステップのトレーニングが用意されており、その10ステップの中でも「初級者」「中級者」「上級者」の3つのレベルに分かれています。つまり、これらをしっかりとこなそうと思うと、合計で180ものステップをあがっていく必要があります。
「そんなのいきなりステップ5くらいから始めればよいじゃないか」と思われるかもしれません。僕もステップ3くらいから始めようとしたのですが、著者によると、その誘惑に打ち勝ち、ステップ1の初級者からゆっくりとレベルアップすることが必要とのことです。高いステップに行くためには、低いステップでしっかりと基礎を身につける必要があるからです。
この考えはこれまでの僕の筋トレに対する常識と完全に反しており、出来るぎりぎりのレベルを常に目指すという発想が根本から覆されました。だからこそ、この本に書いてあるトレーニングをステップ1からやってみようと思ったのです。現状がどのような状態であれ、ステップ1からしっかりとやれば必ずステップ10まで出来ると書かれています。ちなみにステップ10は、腕立て伏せを例に挙げると、片腕で腕立て伏せを出来るレベルになります。
この本を読み、僕の2019年からの中長期的な目標が決まりました。この本に忠実に従い、数年以内に誰からもなめられないような身体に鍛え上げます。鍛え上げた肉体は仕事では役に立たないと思っている人がいるかもしれませんが、見た目によるイメージで得をしている人は山ほどいますからね。ムキムキになる予定はないので、とりあえずステップ5~6あたりを目標にがんばります。