監査法人の年収について
今回は、監査法人の年収について書いていこうと思います。ただ、僕自身がまだ監査法人におけるキャリアを積んでいないということもあるので、こちらの記事は先輩方にこっそりインタビューしたものをもとに書かれている点にご注意ください。つまり、僕の推定がかなりの割合で含まれているということになります。また、自身の所属する法人及び調査範囲から、基本的に4大監査法人と呼ばれるものを対象にしております。
監査法人におけるキャリアパス
年収に入る前に、監査法人における一般的なキャリアについて書いた方がわかりやすいと思うので、そちらから書いていきます。一般的に、監査法人においては以下のようなキャリアパスを歩むことになります。
- スタッフ
- シニア
- マネージャー
- シニアマネージャー
- パートナー
パートナーが一番偉い人たちとなります。Big 4と呼ばれる監査法人を見ると、法人によって呼び名が違ったり、追加で階級がある場合もありますが、大体上記のような階級になっています。おおざっぱに説明すると
- スタッフ:下っ端。日々の雑務や簡単な作業を任される。コツコツと作業を重ねながら経験値を積み、徐々に仕事に慣れていく段階。
- シニア:下っ端の長。1つのプロジェクト又はチームの長として下っ端を統括し、マネージャーやクライアントと下っ端の橋渡し役となる。
- マネージャー。シニアを束ねる中間管理職。1又は複数のプロジェクトの長としてクライアントとのやりとりを行う。クライアントだけでなく、管理する下っ端が多くなる。
- シニアマネージャー:複数のプロジェクトを行き来する存在。プロジェクトにどっぷりというよりも、営業活動などで新規の仕事をゲットするなどの割合が高くなってくる。下っ端から見ると「この人は今どこにいるんだろう」と不思議な気持ちになることも。
- パートナー:一番偉い人。クライアントの偉い人たちと仲良くする役割。正直あんまり姿を見ない。
これらを見ると、階級が低い段階では細かい作業が多く、徐々にプロジェクト全体を見ながら複数のクライアントに関与を強め、複数のプロジェクトの責任者となるキャリアということがわかります。出世としては、各階級で数年間働いたのちに次の階級に上がり、またその階級で数年働く、という流れになります。
ここまでがキャリアの一般的な流れです。ネット上の監査法人の採用情報にもこのようなことが書いてあると思います。もちろん関与するプロジェクトの大きさや複雑性によってこの流れにぴったり沿わないこともあります。クライアントによってはほぼマネージャーだけが関与しているものもありますし、ほとんどがスタッフで占められるプロジェクトもあります。
各キャリアにおける年収
さて、本題である年収について書いていきたいと思います。実は、監査法人における年収というのは、マネージャーより下の階級か、マネージャー以上の階級化によって大きく考え方に差が存在します。なぜなら、マネージャー未満であれば残業をすればするほど年収が高くなり、マネージャー以上になるとボーナス以外は固定給になるため、残業しても年収が増えることはほとんどないためです。
そのため、ネット上にある階級○○であれば年収○○万円というのは、階級によっては振れ幅があることになります。スタッフやシニアであれば特に残業代で大きく変わると考えていただいても問題ありません。現に、僕は激務だけど残業をつけることができるプロジェクトに入ったときは、1年で70万円以上年収が変わりました。そこで、ここではもう少し汎用性の高い、各階級で1年働き階級内でのレベルが上がるとどの程度給料が上がるのかについて書いてみます。
スタッフ時代の昇給
基本的に1年たち、次のステップに上がると、月収が1~2万円アップします。年収にすると12~24万円くらいアップするイメージです。これを数年続けて、次のシニアを目指すことになります。もちろんスタッフからシニアに上がるには普通にスタッフ内部でステップアップすることよりも難しく、スタッフの1番のステップでとどまることになります。
スタッフからシニアへ
スタッフからシニアへ昇格したとき、一旦、年収が一気に上がります。月収が6~8万アップします。年収にすると72~96万円あがるイメージです。そのため、残業した際に稼げる単価も大きくなります。シニア内でステップアップした際もスタッフと同じく、月収にして1~2万程度の上昇になります。
シニアからマネージャーへ
この時点で残業代という概念が消え去ります。固定給で800~1000万円程度もらえるということです。但し、ボーナスでのみ年収が変動するため、法人の業績、部門の業績、個人の業績などで年収は変化します。マネージャー内でステップアップした際に関しては、調査中になります。
マネージャーからシニアマネージャーへ
この階級に上がった場合、月収にして4~6万円上がる、つまり年収にして50~72万円程度上がるとのことですが、情報が少なく、このあたりは調査中になります。※追記:1300~1600万円程度もらえる人もいるそうです。ただし、マネージャー同様ボーナスで大きな変動があります。
シニアマネージャーからパートナーへ
パートナーに関しては、人により大きく年収に差が出るという話を聞いたことがあります。営業で新規クライアントをどんどん獲得すると数千万は行くという話も聞きます。ただし、法人に対する出資者でもあるため、パートナーになるといくらかの金額を法人におさめる必要があると聞いたことがあります(法人によっては違うかもしれません)。
後半に関しては得られる情報が少ないことと、プライバシー等の関係で具体的に書ききることが出来ない点も多数ありますが、監査法人の年収に関しては上記となります。法人によってはシニアの階級で残業を長時間する方がマネージャーより給料が高いといった状況も発生しているらしく、年収は一概には言えないのが現状のようです。
また情報が入り次第、随時アップデートできたらと思っています。固定ページに移すのもありかもしれません。監査法人に関する記事が増えれば検討します。
※追記2:監査法人の年収を調べるには、転職サイトで募集している求人を見るのが手っ取り早いです。例えば「監査法人 マネージャー 求人」などで検索して、出てきた求人に記載されている年収がそのまま年収として当てはまることも多いということです。
こんにちは、突然すみません。すこし、米国公認会計士に興味があり、コメントさせていただきます。
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コメントありがとうございます。
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